授業であつかった作品について、生徒に感想文を書いてもらうことがあります。書く生徒にとってはもちろん、読む教員にとってもエネルギーが必要ですが、お互いに新しい発見があってやりがいがあるので好きな授業です。
生徒にとっては得意、不得意のような意識があるようで、さらさらっと書きあげる人もいれば、「うーん」とうなってペンが進まない人もいます。読書感想文に正解・不正解はないので自由に書いてほしいのですが、「本はこれね、内容は自由で。」って、言われる側にとってはなかなか難しいものですよね。
ということで、ペンが進まない生徒たちには、「この本を読んで思い出した自分の経験や、連想した他の小説・漫画・映画について書いてみては」とアドバイスしています。そこから、思い出した理由や、連想した理由を深掘りしていくと、(ChatGPTに書いてもらうよりもよっぽど面白く)独自性のある興味深い感想文になったりします。
今回は中学2年生に平家物語に関する感想文を書いてもらったのですが、自身の曾祖父の戦争経験と関連づけて書く生徒がいたり、時代も国も異なる映画作品との共通点を見つけて書く生徒がいたりして、「なるほどね!」と他の生徒たちと一緒に大変感心しました。思わず膝を打つとはこういうことだなと。
なかなかやります、中学2年生。