面倒臭いこと
生徒たちの会話を聞いてみる。
「宿題めんどくさい」
「授業めんどくさい」
「部活めんどくさい」
よく聞くネガティブな会話であり、思わず横から口を出したくなる。
一方、私が高校生時代の頃を考えると似たような話ばかりしていた記憶もあるので、
気持ちは十分理解できる。
しかし、それを聞いた教員がどう思うかなど、気にしたこともないし、本人たちもきっとそうだろう。
この現状をどうにか出来たらと試行錯誤しているが、根本的にある「学校は面倒臭い」という部分は簡単には変えられないのだろう。
では、いつからそのように思うようになったか、と考えるとすでに小学生の頃からあるように思える。
いつからか、進路という良い高校・大学・会社などに重点を置き、勉強を楽しむというよりは、苦しみながら取り組んでいるように見える。
「なぜ理解できないのか」
「なんで自分だけ点数が低いのか」そんなことばかり考えるようになり、周りとの比較によって
「自分は出来ない、ダメな人間なんだ」とレッテルを貼り始めることがきっときっかけになるのだろう。そこから脱却するのは、つらいことではあるが、「面倒臭いこと」に向き合い、どんな状況でもコツコツと地道に続けていくしかない。
その「現実」と「理想」の中で葛藤しながら、生徒たちには少しずつ成功体験を積んでいき、
自分の納得する生き方と、周りを幸せにできる力を身につけていってほしいと願う。
男子校の調理実習
2学期、私が担当する家庭科では、調理実習を行いました。5人一組で分かれ、各献立を作り上げるために一生懸命に、なにより楽しそうに行っていました。
中学生はミネストローネと別日に生姜焼きサンド、高校生はきのこの炊き込みご飯・豆腐とわかめの味噌汁・にんじんしりしり・鶏の照り焼き・塩キャラメル風さつまいもポテト、別日にミートソーススパゲッティを作りました。
「料理が楽しかった」そのような記憶を持ちながら一人暮らしや家庭を持った時、調理してもらえたら嬉しいですね。