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「高校1年生音楽の授業の中で」 土居先生(芸術科(音楽))

投稿日2018/10/18

 日本学園の高校1年生では全員に音楽の授業があります。その中でこの時期にする内容が、映像を交えながらオペラとミュージカルについてのお話になります。

 もともと私自身が、大学でオペラ実習の助演(助手)をしていた時期があり、その時の映像があるものですから、その一部を観てもらいながら話を進めます。オペラにもミュージカルにも序曲があること、踊りを踊るのはミュージカルだけではないこと、オーケストラピットの大きさは?など、映像を含めた授業にはある程度興味を感じてくれているようです。

 オペラにはレチタティーヴォ・セッコという台詞があります。これは、チェンバロと呼ばれるピアノの祖先の楽器の和音による音程のついたもので、台詞にすべて音(音符)がついているわけでして、その部分を特に強調したかったこの授業の肝は、テレビから流れる音と同じ声が音楽室に響くというものです。

 『この声に聞き覚えない?』と尋ねると一様に『えっ?』とほぼ全員が。そして同じ台詞(レチタティーヴォ・セッコ)を歌うとケラケラと笑い始めます。『これ、僕ね!!』というと『マジ?!』 続けて歌い続けると、『髭が。。。ない。。。』 確かに若い頃の映像のため、まだ髭を生やしておりませんでした。ということで、フィガロの結婚に先生が出ていたとその後話題になるわけです。

 オペラでもミュージカルでも、台本(リブレット)やあらすじを事前に読んだ状態でぜひ観に行って頂きたいと思います。日本では、オペラ専用ホールというものはほとんどありません。ですから、舞台装置の製作などに資金が必要になり、結果的に一からすべて作ることになり(保管するスペースが無いために、一度作った舞台装置を使いまわすことが出来ません)、結果的に入場料が高くなってしまいます。一方海外では、オペラハウスという歌劇場があり、舞台装置を保存するなど工夫して、比較的お安い価格で観ることが出来ます。

 この時期、音楽大学主催の学生によるオペラ公演など比較的お安いチケットで観ることが出来ますので、芸術の秋にいかがでしょうか?

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