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「何事もちょっとした一歩から」 小飯塚先生(高1副担任・芸術科(美術))

投稿日2018/10/29

 私事で申し訳ないですが、最近、小学1年生になった息子は、自転車に乗るのが好きで、休みとなれば、わたしに自転車で出かけよう!と言っては、私の手を引くので、自転車で近所を2人でふらふらしたりしています。しかし、とにかく不安も多く、交差点は止まらずに横切ったり、蛇行したり、逐一注意ばかりしていたら、息子もすこし、つまらない顔をするので、おもいっきり自転車に乗れるところに連れて行くことにしました。かなり前から私が気になっていたのですが、富士山の麓にあるスキー場が、夏場自転車に開放しているところがあって、そこへ連れて行ってみました。

 そこは、富士山の大きさも都会で見るのとは違って大きく、自然の壮大な大きさに感動する子どもの様子は、教育活動のなかで、何かを発見し感動した生徒たちの様子同様、見ているこちらがわくわくします。ここなら車にひかれることもなく、存分に自転車を楽しめるはずが、舗装路とは違い、でこぼことした下り坂がつづく道は、好奇心よりも不安や疲労が勝ったようで、程なく「帰りたい」と言い出したので、はじめはこんなもんかと帰宅。もう、自転車は嫌になっちゃったかな?と思っていると、やっぱり近所では物足りないらしく、また行きたいと。

 はじめは、自分の許容範囲に納まらない大きさも、一度経験することで、自分の限界を知り、その場で自分は何ができるか?という冒険心が、挑戦する気持ちをかきたててくれます。挑戦したいって気持ちは、自分の中にできた壁のようなものだと思うのですが、それを乗り越え、切り開き、そうしてはじめて、できた自分の自信になり、成長していくものと思ったりします。と、手前みそではありますが、最近、成長が見えたわが息子を見ていて感じたと同様に、生徒たちにも、おおきな世界を見せたいと日々考えたりもしています。男の子ってなんか、目が離せないって言うか、大人にかわいがられるように感じるのはわたしだけでしょうか?

 以前、本校で行った「あつき恵み教室」(その道でお仕事をされている方の講話)でお世話になった方々など、その会だけで終わらずに、本当に親身になって、「あの子その後どうしてる?学園祭見に行きますね」って連絡くれたりします。また、大きな世界を垣間見た生徒たちも、他者に対する立ち振る舞い、挨拶、学業の取り組みにも変化が見えたりします。

 おおきな世界をみて、経験して、自分の限界を知っていく。これって、新しい挑戦意識をかきたててくれたりするものだと私は思います。将来何がしたいかわからないって、よく聞きますが、それって、ちょっと興味あるものをのぞきに出かけてみたりするとこから始まる気がきがします。まずは、出かけて、見に行ってみてみよう!

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