今回は東京都美術館で行われている企画展『エゴン・シーレ展』に高1(2名)、高2(2名)と大学の先輩、顧問で出かけました。東京ステーションギャラリーで行われている『佐伯祐三展』にも行く予定でしたが、今回参加できなかった仲間のために取っておくことにしました。エゴン・シーレはクリムトなどウィーン分離派の若き天才です。表象文化研究部では、各部屋の中で一番自分が気に入った作品を決めながら見るようにしています。生徒によって気に入る作品は違って当然です。
今回は高1(2名)の感想を挙げたいと思います。
●A君
僕は東京都美術館のエゴン・シーレ展に行って、「山脈」と「ワイングラスと画家の妻」という題名の作品に惹かれました。「山脈」はコロマン・モーザーによって描かれた油彩の作品で、遠くから見ると広大な自然に見えるが、近づくと荒々しい自然に変わって見えるのに驚きました。「ワイングラスと画家の妻」は、アントン・ファイスタウアーによって描かれた油彩の作品で、茶色だけに見えるけれど赤色を少し混ぜていて色づかいや絵のタッチがうまくて印象に残りました。写真と実際の絵では写真の方が光で明るく見えるところがあり、全然違った印象を受け、美術館に行って学ぶ良さを実感することができました。これからも機会があったら美術館の絵を鑑賞しようと思います。
●I君
今回は「エゴン・シーレ展」に行きました。そもそもエゴン・シーレなんて全く知りませんでした。実際に足を運んで絵を見てみると最初の方はいろいろな美術家がこれまでも描いてきた必ずしもオリジナリティのある絵とは言えない絵が多いように思いました(もちろん美しかったが)。しかしどんどん進んでいくうちにエゴン・シーレの絵は個性のある絵に変わっていったことがわかり、驚き印象に残った。最後の方の絵は裸体の絵や死をテーマにした絵が多く、その時代ではタブーとなっていたことを絵にしているのはすごいと思いました。