バスケットボール部

つれづれなるままに ~新人戦本大会に向けて

投稿日2018/12/1

――わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、 地面をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。――

 ――「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。「ばか」っていうと「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと「遊ばない」っていう。
そうして、あとで さみしくなって、「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。 
こだまでしょうか、 いいえ、誰でも。――    (金子みすゞ)

 

 静かに幕が下りたあの日からもう随分と時間が経ったような気がする。それはそれだけ新チームの見せる表情が心を引くものだからだろうか。布施先生の細やかで理にかなった指導や助言が彼等に心地よく作用しているようで発声や行動にそれが表れている。「新人戦本大会 兼 関東新人大会東京都予選」の組み合わせが発表も起因しているはず。

 それなのに心配性の私は、彼等が何処かで〝3年生と違って〟〝前の代に比べると〟などと心許ない言葉を囁かれ、折角の士気に水を差されたりやしまいかと、つい要らぬ心配をしてしまう。所詮、世間の目は猫の目のようなもの、いちいち目くじら立てていたらと一蹴に伏すことが出来たら心に波風は立ちはしまい。でもそうたやすく達観することはできないのが高校生の心理というもの。他意のない言葉に苛立ち、嘆き、諦念、嫉妬、様々な負の感情を招き、モチベーション維持に影響しなければいいが。勿論、杞憂に終わればそれでいい。あっけらかんと〝俺たちは俺たち〟〝言いたい奴には言わしとけ〟と言わんばかりに外野の声に惑わされず、直向きに練習に励んでくれるならこちら側としても頼もしい限りだ。

 以前、試合直前の選手の心の有り様や姿勢を犬の散歩に重ねた。あの時はぐんぐんと飼い主を引っ張っていく形を私は求めた。他力本願ではなく主体的な判断に基づき行動し、指導者を圧倒するほどの闘志を見せてみろ!と思った。では今は?というと併走の形が理想である。のんびりと、とことこ歩くのでは無く、脇目も振らず疾走、時に立ち止まり互いを見つめ、確認し合う。それはあたかも恋人同士のような関係たれ、と称したらわかりやすいか。布施先生との二人三脚ならぬ44人45脚で歩み、相乗効果の結果、強い?上手い?否、応援されるチームへと邁進してほしい。

 東京に男子バスケ部を擁する高校は320校ある。新人戦支部大会は各校新チームになって答え合わせをしたはず。長い冬が始まったチーム、本大会に出場が決まり士気高揚のチームとそれぞれだろう。本校はインターハイやWinterCup予選があったので実質的に新チーム発足してまだ1ヶ月と満たない。恋人同士としてはまだまだ初々しい頃、最も楽しくも肝心な時間を有意義に共有できたら何と素晴らしいことではないか。

 勝ちたい?って言うと勝ちたい!っていう。バスケ好き?っていうと好き!っていう。そうして、練習が辛くなったり、仲間と衝突したり、思うようにことが運ばなくても「俺たちにはバスケしかないよな」っていうと「バスケしかない」っていう。こだまでしょうか?否、幻に非ず!目標を達成するために妥協すること勿れ。思いを形にしろ。本大会は広尾高校との対戦から始まる。各々の価値基準や理想は異なれど、目標高く、志深く、純粋に直向きに歩むべし。考えながら行動しよう、行動しながら考えよう。いいね。

 

「新人戦本大会 兼 関東新人大会東京都予選」
  2019年1月6日(日)VS都立広尾高等学校
  時間・場所等の詳細が決まり次第、ご案内いたします。

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