去る11/3(日)、爽やかな秋晴れの下、 「Tokyo Thanks Match Best4決定戦」が東京都立三鷹中等教育学校にて行われた。無観客試合ではあったのでZoomにて保護者を中心にon line配信し、選手・スタッフとの三位一体で臨んだ。
相手は東京都1位の成立学園高校。これまでも幾度となく拳を交えたことのある強豪校だ。この譲れない一戦を白星で飾れれば、悲願のWinter Cupに王手をかけたことになる。ところが……。終わってみれば66:99と惨敗だった。留学生不在から勝算は無きにしも非ずと目論むもあっけなく全国への道は潰えてしまった…。実際、敵の能力値は高かった。経験値も違った。体つきさえも…。雑草魂引っ提げて挑んだにちがく勢の行く手を阻み、存在感を鼓舞するほど。
選手は言葉少なく会場を後にし、学校へ戻ってくる。体だけでなく心までも満身創痍のにちがく勢を監督が言葉を接ぎ、労る。19:00頃、これも言葉少なく、足早に体育館を後にする彼ら…。真っ暗になった体育館が今日ほど寂しく映った日はない。勝負事故、勝つか負けるか、でしかない。しかし大きな目標を掲げ、あと一歩のところで水泡に帰すとは…。気持ちをリセットしようにも感情がついてこない、少なくとも私は。
どんなに高校バスケがしたくとも3年生には後、10日。5~8位の順位決定戦が11/8.15と続く。Best8に入り、4を目指し,Winter Cup出場の夢は潰えるも、後輩達への置き土産に5位入賞を果たすことが3年生の最後のシゴト。勝って幕を降ろしませう。悲しみの涙で終わるに非ず。勝利によって重圧から解放された、やりきった感に覆われた笑顔と涙の目の前の煙ったフィナーレを迎えるべし。本当の「Last Dance」はこれから。大崎と自由ヶ丘と踊ったあの日の心技は未だ終わらない。