今年は高校2年生全クラスを担当している。正直まだ顔や名前も覚束なく、「年だなぁ~」と感じる毎日。それでも生徒と作る授業は楽しく、お互いにたくさんおしゃべりしている。
今、『山月記』(中島敦著)を学習しているのだが、作品に触れる前に「中島敦新聞」を生徒に作らせた。検索の仕方は似たり寄ったりであるも「!」な発見が多く見られ、充実した試みとなった。
作中で李徴が「人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事かをなすにはあまりにも短い。」とのたもうた。況や、敦の台詞。
関東大会東京都予選が3位という結果で終わった。誰もが苦渋に満ちた顔を浮かべ唇をかみしめる。「東京で3位なんてすばらしいよ~」と労わってくれる方もいるが天邪鬼なにちがく勢の胸中は無念でしかない。
それでも関東大会の切符を手に入れたことはよくやったと賞賛の拍手を送る。6月から深谷にて実施されるので320校の東京代表として胸を張って戦う所存。
6/9からインターハイ予選も始まる。今度こそは全国!「ぼけ~」っとしている暇はない。今できること?すべきこと?個人、チームの課題は?
今だからこそ敦の言葉をかみしめよ。
「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る
ああ自然よ 父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため」 高村光太郎『道程』
1位に映る世界ってどんなんだろうな?皆で見に行こうではないか!