全国までの道は遠く険しく。でもその旅も漸く終わり、新たな道を歩み出すはずだったのに・・・。・・・3点差。序盤からにちがくバスケが出来ずに、終始追う展開に。
残り1秒、64:67。奇跡を信じて放たれた♯8の3P。リングに届くことなく非情にも終わりを告げるブザーがこだまする。
会場の魔物に呑み込まれてしまったにちがく勢にバスケットの神様は最後まで微笑んでくれなかった・・・。ドウシテ?アンナニガンバッテイタノニ、バスケシカシラナイノニ・・・。
この日、午前中に最後の調整と意思確認をしたにちがく勢。緊張も不安もなくいい表情で出発した。逸る気持ちを抑えて迎えた一戦。
40分後には歓喜の悲鳴と割れんばかりの拍手に包まれて堂々、Winter Cup出場!のはずだった・・・・のに。
高校生は、コワイ・・・。
会場には遠方にも関わらず保護者をはじめにちがく生、OB、教員と多くの方が応援に駆けつけてくれたが期待には応えることが出来ず。それでも40分の奮闘に惜しみない拍手が送られる。
悔しさも然る事ながらさみしい思いが募る。
最後のミーティングに冷たい雨がそのさみしさに拍車をかける。監督からのことば。仲間同士で労い、劬れる。そして保護者への感謝の挨拶。最後の「1,2,3 Team!」でWinter Cup予選は幕が降ろされ3年生は引退に。
・・・お疲れ様でした。
国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じては花にも涙を濺ぎ
別れを恨んでは鳥にも心を驚かす (『春望』杜甫)
一つの時代が終わった。志半ばで。
それは新しいにちがく勢の時代の幕開け。 でも「にちがく」の看板も後、1年。最強と音に聞こえたにちがく勢の果たせなかった夢を果たすべく気持ち新たに歩み出そうではないか・・・。来年こそは・・・。
・・・でも、さみしいなぁ。頭でわかってても感情がついてこない・・・。
1週間近くの時間が経ったのに未だ傷は癒えず。「つれづれ」も書けず。ぽっかりと大きな穴が心に生まれた。ふと、頭に浮かんだ3年B組金八先生2のワンシーン。警察に連行される加藤と松浦。流れる中島みゆきの「世情」。
世の中はいつも変わっているから 頑固者だけが悲しい思いをする
変わらないものを何かにたとえて その度崩れちゃ そいつのせいにする
シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく 変わらない夢を流れに求めて
時の流れを止めて変わらない夢を 見たがる者たちと戦うため
歳を取り過ぎて悲観的に物事を考えてしまう。そんなんじゃいい教育できない、生徒に示しがつかないと言われるかもしれないけど、今少し、時間をください。
「『負けたことがある』というのがいつか大きな財産になる」って堂本監督がいってたけど本当かな・・・。いつかそんな日が来たら今日が報われる。
最後に。
日頃、にちがくを応援してくださっている皆様、会場にまで足を運んでくださった皆様本当にありがとうございました。にちがく勢にとって無念でしかない結果になりましたが再び、決勝リーグの大舞台に立ち、今度こそと目標高く練習に励む所存です。引き続き応援よろしくお願いいたします。