今年度は、コロナ禍以降初めての夏季合宿を5年ぶりに実施しました。
合宿先の福島県猪苗代町は、昼間の炎天下こそ30℃以上ありましたが、朝晩や木陰は風が涼しくて過ごしやすく、選手も時間をかけてトレーニングを積むことができました。長距離の選手は、毎日の朝練習でおよそ10㎞を走りこむことができ、猛暑の東京では厳しい内容の練習メニューもこなすことができました。
合宿の目的として、練習メニューをただこなすだけでなく、実践を通してそのメニューの意味を理解できているか、自分の動画を客観視しながら夜のミーティングで振り返り、翌日以降の練習にフィードバックすること。もう一つ朝練、午前練、午後練と時間をかけて陸上競技と向き合う中で、たまった疲労と向き合わなければならない時に、2年生を中心に声を掛け合いながら乗り切ることを掲げました。特に二つ目の目的については、初合宿の2年生に教員からも意見やアドバイスを適宜行い、生徒達が自分達で工夫してチームワークを高められるように促しました。全体には、日々の練習で目的を果たすためには自分としっかり向き合うこと、個人の目標を明確にし、その目標へのアプローチの一つとして合宿を強い気持ちで乗り切ることを話していたこともあり、生徒達は自主的に動画をチェックするだけでなく、お互いの動きの良し悪しを指摘し、参考にできる部分は取り込もうとする積極的な面が見られるようになり、競技者としての成長を感じました。
現在、新校舎工事の影響もあり、限られた環境下で日々の練習がマンネリ化して生徒の様々な面が引き出しきれない思いを抱えていましたが、合宿を機に引き出せた生徒の成長を今後の指導に活かしていきたいと思います。
(後日、夏合宿の感想を掲載する予定です)