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「高三は一般入試真っ最中」 工藤先生(高3副担任・社会科)

投稿日2019/2/18

 1月から日本学園中学校・高等学校では入学試験が何日にもわたって実施されました。私も、試験監督や面接をしましたが、試験に向かう受験生たちの真剣な顔は、何度見ても胸に迫るものがあります。
 こんなに頑張っている姿を保護者の方にも見ていただきたいな…と思ったり、手が止まってしまった子には頑張れ!と心の中でエールを送ったりしているのですが、今年は特に、いま担当している高校三年生たちを思い出していました。

 高校三年生は、一般入試の真っ最中です。1月いっぱいまで直前講習をしていましたが、2月に入ってからも登校して自習したり、教員室まで質問に来たりと最後まで頑張っている生徒たちがいます。
 入学したときには何の目標もなく、志望大学?なにそれ?状態だった彼らが、「どうしてもこの大学に行きたいんです」「どうしてもこの学部に行きたいんです」と頑張っている姿を見ると、男子の三年間(または六年間)はすごいなと思わざるをえません。

 これまでに合格を勝ち取った三年生のなかで、特に印象に残った生徒が二人います。

 一人はAO入試で第一志望校に合格したT君。中学から六年間、日本学園に通っています。成績がずば抜けていいわけではないけれど、とてもいいやつ。
 自分のやりたいこと、そのために行きたい大学が明確で、約2ヶ月、教員室に通いつめ、AO入試の課題文を何度も何度も書き直し、話し合い、また書き直し、という作業を続けました。中学のときからいろいろな体験をし、すごく成長もしているのに、少し自己評価が低いところがあって、「きみはこんなこともやってたじゃない! こんなすごいこともしてきたじゃない!」と思い出させながら自己アピールを含めた課題文を添削した日々でした。
 合格発表は平日だったので、休み時間に教員室に来て、教員室のパソコンで結果を確認したT君。ディスプレイに映った「合格」の文字の前で、思わず涙していた姿、教員室中の先生たちが拍手してT君の肩を抱いてともに喜んでいた光景は目に焼きついています。

 もう一人は、一般入試で第一志望校に合格したK君。大学で学びたい内容がとてもはっきりしていて、大学によっての特色の違いもしっかりと調べていて、同じ学部学科名でも、この大学では自分の学びたい内容を扱っていないから受けません、この大学が一番自分の学びたい内容に合うのでここに行きたいです、とはっきりと言える生徒です。
 第一志望校はずっと揺らがず、公募推薦から頑張っていましたが、結果は不合格。その後彼は、すっぱりと気持ちを切り替えて、一般入試でなんとしても第一志望校に合格するために、それまで以上に勉強に取り組みました。講習はもちろん、教員室に通って問題演習をくり返し、朝から教室で自習をし、また教員室に通って質問をし、また教室で自習をし…そして、第一志望校をはじめ、いくつかの大学の合格を勝ち取りました。彼の合格報告を受けた際の教員室もまた、拍手と祝福の声であふれていました(電話報告だったので本人不在だったのですが)

 他にもたくさんの生徒の顔が浮かぶのですが、全て書いていると大河小説並みになってしまうのでこの二名に絞りました。

 彼らに共通するのは、何としても行きたい大学があって、石にかじりついてでもそこに行くんだ!と必死の努力を積み重ねたこと。
 そして、学校と学年の教員をフル活用していたこと。

 私たちは、いつでも生徒にフルに活用されたいと思っています(なんとなく語弊がありそうな言い方ですが)
頼って欲しいし、一緒に頑張りたいし、ともに成長したいし、それを喜び合いたい。

 上記の二名以外にも、まだまだ多くの生徒が受験に挑み、文字通り笑ったり泣いたりしています。すべての生徒たちに、それぞれの春がくるように、教員みんなで祈っています。

※写真は学校敷地内の梅です。満開に咲き綻んでいます。皆のサクラももうすぐきっと満開に咲くことでしょう。

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