私の担任する中学2年A組は、その名のとおり、中学2年生です。本校に入学してから1年が過ぎました。本当にあっという間です。新中学1年生を見ていると、去年「こんな感じだったな」と懐かしく感じることもありますが、それ以上に2年生になった彼らは「大きく成長したな」を感じる瞬間の方が多いことに感心させられます。
そんな中で、中学生に対して思うことは、前中学部長の谷口先生がおっしゃっていた「いいですか、みなさん。中学生になるんです!」を意識できているだろうかです。見た目は制服を着ているし、中学校に通っているのだから当然中学生です。しかし、心の方はどうでしょう?小学生の時と同じように生活しているようでは、本当の意味で中学生になったとはいえません。自分で考え、自分で行動していく・・・ように過ごそうとすることこそが、「中学生になる」ということではないでしょうか。
なっていくことを考える前に、「中学1年生になる」、「中学2年生になる」、「中学3年生になる」のように細かく分けて考えていくことが大事であると思います。
去年、私のクラスでは、中学生になる(中学1年生になる)ために、「文武両道」を掲げて頑張ってきました。そして、今年、中学2年生になるために「精神一到」を掲げて頑張り始めています。1年生から1段階上の高みへ上がり、精神一到を達成できた時に初めて中学2年生になるのではないかと思います。
鬼が笑いますが、今の中学2年生が「中学3年生になる」とき、彼らは何を思い、何を掲げて「なろう」とするのか。楽しみで仕方ありません。巣立つその時まで、共に考え、共に悩み、共に喜びたいと思います。
「いいですか。中学2年生のみなさん。中学生になるんです!」