高校の硬式野球は11月最終週から3月第一週までは『対外試合禁止期間』となるため、日本学園硬式野球部も11月第三週をもってシーズン終了となりました。3月の対外試合解禁日までのオフ・シーズンはいわゆる『冬トレ期間』と呼ばれるもので、全国の高校球児達と同様、例年通りのとても厳しい練習・トレーニングが待っています。
しかしながら、今年のオフ・シーズンは、日本学園硬式野球部の長い歴史の中でも、経験したことのない『準備期間』になるかも知れません。それは、秋季大会で東京都ベスト16となった結果、来年4月に開幕する春季大会に、おそらく初めて『シード校』として参加するからです。これまでのオフ・シーズンは、秋季大会の悔しさを春季大会、そして夏の選手権大会で晴らすための準備&充電&鍛錬期間でした。しかし、春季大会に『シード校』として挑むにあたり、どのようにして『冬のオフ・シーズン』を過ごすべきなのか、選手はもちろんのこと、監督・コーチ・部長とも未経験のため、全くの手探り状態です。
そのような中、髙橋監督はあえて『シード校としての自覚と誇り』を説いています。正直、他のシード校と比べると、日本学園は格下かも知れませんが、『どうせ日学はチャレンジャーさ!』とか『例年通り、みっちり鍛えればイイのさ!』では、せっかくの『シード権獲得』という快挙がもったいないような気がします。
厳しいトレーニングに根を上げそうになった時・・・練習試合がないので週末に夜更かしをしたくなった時・・・難しい授業でついウトウトしてきた時・・・『オレはシード校の部員なんだ!』と自らを厳しく律し、奮い立たせるモチベーションになれば・・・と期待しています。
2016年8月の就任以来、『27年ぶりの秋季大会本選出場』・『30年ぶりの夏大会シード権獲得』・『33年ぶりの夏大会・準々決勝進出』と、着実に実績を積み重ねてきた髙橋裕輔監督ですが、今年の秋季大会ではまさに『新たな歴史』を刻みました。そんな『名将』に率いられ、厳しいオフ・シーズンを『シード校の自覚と誇り』をもって乗り越えた日本学園硬式野球部が、令和・初の春季大会でどのような勇姿を見せてくれるのか・・・。今から楽しみで仕方ありません。『乞うご期待!』です。
※ 写真は秋季大会で勝利し、応援席に挨拶する硬式野球部員です。