本来であれば、例年この時期の放課後の校舎内はいたる所でワチャワチャ賑わっている。
そう、本校伝統の男祭こと「日学祭」に向けて、各クラス企画や模擬店出店に向けた準備に追われている時期なのである。
今年度は、非常に残念ではあるがコロナウイルス感染症の影響により中止となった。
7月上旬の段階では、オンラインなどでの文化祭実施も検討し可能性を探りながら協議を重ねたが、準備から運営・実施などいろいろシミュレーションをしてみたところ、安全面を第一として考えると様々な懸念要素が浮き彫りとなり、今年度は断念するという結論に至った。
大きな学校行事が中止になってしまった事で、生徒には経験という貴重な教育の場を与えてあげられなかったことは非常に残念で、申し訳ない気持ちでいっぱいであった。
特に1年生にとっては、味わったことの無い日学祭のイメージを膨らませ非常に楽しみにしていたはずに違いないと思うと胸が痛い。
ただ、最近の本校の生徒の様子を見ていると、色々な制限がある中でもある程度割り切ってポジティブに学校生活を送っているように思える。現在自分達を取り巻いている状況に緊張感を持ちながらも、1日も早い収束とピリピリした生活からの解放は必ず来ることを信じて、未来につながる今を淡々と過ごしている姿は頼もしささえ感じる。
来年の今頃は、乗り越えた感たっぷりのワンランクアップした盛大な男祭が開催されることを願いつつ、自分なりに「未来のための今」を大切に過ごしたいと思っている。
取り急ぎこの後、石けんで手を洗おう。
※ 写真は昨年度の日学祭の様子です。