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天体観測 赤木先生 (中学2年副担任・理科)

投稿日2021/5/29

納戸の整理をしていると小学生時代に購入した天体望遠鏡を見つけました。当時はよく使い方もわからず全然星を観察することなく片付けてしまいました。まだ使えるかどうかを確かめるため、そして今なら使いこなせるかもしれないという根拠のない考えのもと、30年ぶりにだして組み立ててみました。

ちょうど家に月の満ち欠けの表があったのでみると上弦の月。一週間後の満月をターゲットに決め観察。顕微鏡を扱う経験が活きたようで今度はスムーズにターゲットを視野に収めることに成功しました。初めて月を拡大してみると月の周囲が靄がかかったようにゆらゆらして見えるのです。そんなに高い望遠鏡ではないので月のクレーターはそこまではっきりは見えませんでした。

使い方も慣れてきたので、今度は土星や木星でも観察するかなと思っていると、5/26には月が地球近くの軌道を通るため大きく見えるスーパームーンで3年ぶりに皆既月食も起こるというではないですか。二つが重なるのは24年ぶりだというので、なんと良いタイミングで望遠鏡を再発見したのだろう。天気予報では翌日は雨が降るが、26日はおそらく雲もかからないだろうという話し。日頃の行いがよかったのですね。

ところで皆既月食が起こると月が赤く見えます。始めて赤い月を見たときは月食なんてものを知らなかったので「なんか気味悪いな」と思いましたがなかなか珍しいものだったのですね。(月が赤く見える理由は光の屈折。もうしばらくしたら中学1年生で勉強します)

26日当日。20時前から望遠鏡をスタンバイして待とうと少し早めに学校をでたのですが、帰り道に空を見上げても昨日見えた位置に月が全く存在しません。空全体に雲がかかって全く見えない。でも8時にはきっと雲も晴れて見えるだろうと祈りながら家に向かいましたがいつまでたっても雲が晴れることはなく、いつの間にか月食が起こる時間も過ぎてしまいました。せめてスーパームーンだけでもと思って月を探すと分厚い雲の向こう側に黄色い月が、きっとそこにあるんだろうなとは思うが私の望遠鏡ではよくわかりませんでした。楽しみにしていた子供たちもがっかりな月食騒動となりました。

 

練習用に撮った月

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