エラそうな大人の先入観や説教に上手く反論できず、くやしい気持ちを感じたことがある人に贈りたい言葉。ぜひ、口に出して言ってみて欲しい。力強く。
「僕はそうは思わない」
なんのことだろう?と思いましたか?
いろんなことを感じたり考えたりしているのに、なかなかうまくその思いや考えを伝えられないもどかしい気持ち。思春期を迎える中高生の皆さん、そんな気持ちになることはありませんか?そんな気持ちに覚えのある人にぜひオススメの一冊です。
この本は短編がいくつも重なっているので、1章だけ読んでもとても面白い。なんなら最初の章だけでも十分に読む価値があると思う。けれど、それだけでなく登場人物も短編ごとに重なったりしていて、この本を最後まで読むとパズルがぴたりとはまったかのように「ああ!」と思わず感嘆してしまう面白さがあります。
そして、どんなふうに人生を歩んできたとしても、今この瞬間に気づいたらその気付いたところから自分なりの生き方で、自分が思うようにやっていこう、と、エールをもらえるような気持ちになります。
(大人からするとわずか10年や18年程度の人生なんて、始まったばかりだと思うのですが、意外にここからどう軌道修正したらいいのか?なんて思っている中高生が多いような気がするので。軌道修正もなにも、まだまだ真っ白な人生のスタート、ここからここから!)
特に、バスケットボールや野球をやっている人には、手に取るようにわかる瞬間があるのではないかと思います。もちろん、そのスポーツをやっていない人にも、というか、やっていない人にこそ、読んで欲しい。
人生って、いろいろあって、しんどかったりつらかったりすることもあるけれど、でも、そう捨てたもんでもない、そんなエールを中学生・高校生の皆さんにぜひ贈りたいと思います。