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「『学びを止めない』ための行動を ~二学期のスタートにあたって」水野重均校長先生

投稿日2021/8/30

 「148」…この数字は昨年8月30日の東京都の感染者数です。当時は、それでも多く感じ、これからどうなるかと不安を抱いていました。しかし、昨日の感染者数は「3081人」です。さらに昨年のコロナは10代の若年層は感染数も少ないと言われていましたが、今のデルタ株に置き換わったコロナは10代の感染者が増えてきています。今年は昨年以上に不安を感じながら二学期が始まります。

 しかし、不安だからと言って手をこまねき、立ち止まっていては前へ進むことはできません。感染を予防するためにはどうすればよいのか考えて一人ひとりが対策を取らなければ何もできず、無為に時間だけが過ぎていきます。みなさんの人生にとって今日の一日は、貴重な青春の一日です。

 二学期を始めるにあたって、今は「学校で感染を広げないこと」が最大の目標です。その中でどこまで「学びを止めない」が実現できるかも大事な目標です。

 学校を休校にして遠隔授業をすれば、学校で感染を広げないこと「先生が教える学び」を止めないことは達成できます。しかし、学校に登校しての学びは、ただ先生から教えられる「知識や技能を獲得する」だけではありません。人と人との関わり、先生が教える授業だけではなく、クラスメイトの意見やクラス全体の場などの学びの共有、いわゆる肌感覚も大事な学びになります。さらに大会を控えた部活動もあるでしょう。学校では、目に見えない、数字に現れない「学び」の機会がたくさんあります。これを簡単に止めるわけにはいきません。可能な限り、知恵を絞って実現することも大事です。

 二学期から、これらのことを考え今までの「三密を避ける」「手指の消毒」「マスクの着用」を徹底し「昼食を取らずに」学びを続ける措置をとることにしました。特にデルタ株はマスクをしない人がすれ違うだけで感染したという事例も出ています。また家庭内感染では、食事を別にしていた人だけが、家族の中で感染を防げたという事例もあります。まだ、多くの事例がありますが、多くの事例から「マスクを外す機会を極力少なくすること」が、感染予防に効果をもたらすことがわかってきました。

 残暑厳しくマスクをするのは息苦しいこともあるでしょうが、今年の二学期は「マスク着用」を合言葉に、感染予防に一人ひとりが行動をしてください。そして、一日でも早くコロナ感染が収束することに協力していきましょう。一人の努力が積み重なれば、大きな成果を生み出します。そして一日でも早く、普通に授業ができる日々、部活動ができる日々を取り戻しましょう。

 

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