少し宣伝のようになってしまいますが、芸術の秋ということで、最近生徒の皆さんも気軽に楽しめるのではなかろうか?という展覧会の紹介をしたいと思います。
現在、東京都美術館で10月18日(火)から12月28日まで開催の岡本太郎展。
私は、岡本太郎が作家としても人間としても好きです。彼の作品は原色が強烈に目に飛び込んでくる色使いで、良いとか悪いとかそういう感覚を超えたインパクトがあり、また、彼の残した「言葉」にも、同じ色を感じます。
私、個人的には、彼の立体作品が好きで、大阪万博の「太陽の塔」や名古屋の久国寺にある「歓喜の鐘」などが有名ですが、縄文時代の研究にも深い岡本太郎の立体作品には、その独特な風格には絵画における原色を感じます。
また、彼の「言葉」では、絵画同様まさに「原色」で表されていて、彼のその全てに表現することはまさに原色でできていて、人間として生きるという事についての裏付けがあり、その言葉は、強く醜く、ありか、なしか、でもとても純粋で真っ直ぐな光をを放っています。それはまるで10代の君たちのような純粋さなのかな?
私の好きな彼の残した言葉の中で、職業は?と聞かれた岡本太郎が、「職業は芸術家ではなく、人間だ」という言葉があります。その言葉通り人間という奇跡の動物として生き表現し続けた岡本太郎。是非その生命のパワーを感じにこの展覧会をお勧めしたいと思い、紹介させて頂きました。今の君たちが受け止められるものがここで観れるのではなからうかと。
また、この展覧会に際して、今年7月に、NHK・Eテレが岡本太郎の作品や言葉をベースに制作した特撮ドラマ『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』がスタートし、大きな反響を呼んでいて、これはまた面白い映像作品となっている。君たちが持っているiPadでも気軽に見ることができます。たまにはこういう映像を見て楽しむのはどうだろう?
芸術は何もかしこまって観るものでもない。この秋心が動く芸術を探しに行くのも良いのではなかろうか?
写真は、NHK放送博物館3Fで企画展示中の「タローマン展」のものです。こちらは12・4までで、入場無料の開催となっていますので、是非!