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「日本学園校歌を楽曲分析する」釼持先生(中学副担任・芸術科音楽

投稿日2023/5/24

 音楽の教員として日本学園に来た私が、まず1番はじめに気になったのは校歌です。なぜ気になったのか、それは日本学園の校歌が、校歌では珍しい三部形式という作曲のスタイルで作られているからです。

 この校歌で使われている三部形式というのは、最初と最後が同じメロディであるA-B-Aという形です。この形式の特徴はAとBが対照的な曲調で、Aは快活な響きのト長調、Bはその下属調であるハ長調のゆったりとした曲調となっています。

 作曲された信時潔先生は、校歌や自治体歌を1000曲以上作曲した、日本の明治・昭和を代表する作曲家です。なぜこのような三部形式を我が校の校歌に使ったのかは今となってはわかりませんが、一つ可能性があるのはドイツに留学した経験からではないかと考えます。
 この三部形式はドイツの古典派時代の音楽にもたくさん取り入れられています。バッハやモーツァルトも作曲に使っているクラシック音楽では大変有名な形式なんです。信時先生はドイツ古典派から大きな影響を受けたとされ、そのこともあり校歌にも三部形式を採用したのではないかと私は考えています。

 この校歌はYouTubeの日本学園梅窓会チャンネルにも載っているので、是非一度聴いてみてくださいね。

写真をクリックするとYouTubeの日本学園梅窓会チャンネル日本学園校歌に飛びます。
音が出ますのでご注意ください。

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