学校で生徒たちの日々の取り組みを見ていると、新しい知識・経験を得るために様々な“挑戦”をしている姿が特に印象に残ります。しかし、指導をしている自分はというと社会人になってから、ろくな“挑戦”もせずに淡々と日々を過ごしているではないですか。この状況を何とか変えられないかと考えていたところ、高校2年生対象の富士登山隊の企画があると聞きつけました。これだ!これに行くしかない!ということで引率の先生として参加表明することにしました。
いざ参加表明はしたものの、自分は高尾山にも登ったことのない登山初心者であり、何の知識も持ち合わせていません。おまけに体力にも自信がなく、不安が募るばかりでした。しかし、生徒たちには不甲斐ない姿を見せられませんので、地理担当教諭のT先生から、登山中の注意点や道具の準備について事前指導を受け、登山当日を迎えました。(前日は緊張してあまり眠れませんでした…)
当日は山小屋に向かうまでの道中で激しい雷雨に見舞われたり、生徒の数名が高山病で体調を崩したりといくつか障害はありましたが、無事にメンバー全員で富士山頂にある日本最高峰 剣ヶ峰までたどり着くことができました。山頂からの景色や登る最中で見たご来光を五感全て使って体感することができたのが印象に残っています。
本来、“挑戦”することは大きな期待と少しの緊張・不安を伴うものであると自分は考えています。しかし、大人・社会人になったとたんに失敗したときや上手くいかないことを恐れ、“挑戦”することが怖くなってしまう。自分はその典型だと思います。それでも、今回は富士登山という初の“挑戦”をし、それを乗り越えることができたのはこの夏1番の成果であったと思います。
最後になりますが、今回の富士登山のきっかけをくれた生徒たちと企画をしてくださったT先生にこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。