今年も文化祭のシーズンがやってきました。教師の立場からだと正直かなり疲れたりする行事の一つでもあるのですが、やっぱり私は文化祭が好きな行事です。
クラスで行う企画など、生徒主体と言いつつ、HRなどで私がやりたいことなどのアイディアを話したり、あーでもないこーでもない言ってると、気がつけば生徒の冷たい視線を感じることもしばしばあります。それにもめげず、語りかけていくと、自分の中のヴィジョンが生徒にも見えだす瞬間があって、そうすると少しづつノリの悪かった生徒も、しだいにこっちを向いてきたりして、徐々に一体感が芽生えてきたりする。というのも文化祭ではよくある話です。
まー急になんか企画してお祭りしょう!なんていう発想がそもそも君たちを迷わすのもわからなくもないが、こういう時だからこそ、結果どうなるではなく、やってみる、失敗してみるができて、とても豊かな時間だと思います。
失敗といえば、最近クラス生徒との話の中で、「昨年は〇〇が〇〇したことがあって先生ガチギレしてたよねー」なんていう冗談まじりな会話もあったりします、喉元過ぎればですが、まー今年は昨年のことを教訓にして頑張ってほしいところです。
ただ、言いたいのが、私は美術教員で日々授業でも見ているんですが、新しく制作に取り掛かる時に、多少の得意不得意は理解はしていますが、「考えてみる」「下書きや提案にしてみる」「形を作り初めて見る」これをやれば、先ず失敗なんかしません。考えぬいて行ったことに失敗なんかないってことです。
手が止まってしまっている人ほどよくいうんです「失敗するのが怖いって」そうやって止まっていることが既に失敗ですよ。正解なんて大人の世界でも曖昧なもが多くあります。決まったことをやるのは誰でもできる、新たに初めてみることこそ、そこに文化が芽生えるんじゃないでしょうか?
でも、文化は大人がやって見せないと伝わらないものもあったり、また今年もくたくたになるまで、ある意味生徒よりも楽しむことで、生徒と新たな文化を生み出すことができる。生徒の主体性と言いつつ、そうすることで、少しづつ生徒が変わっていき、主体性を発揮するところが間近で見えてくる。本当に贅沢な仕事をさせてもらってるなと思う今日この頃です。
やるんだったら、ちょっと無理なんじゃない?これ?っていう提案をするところから始めてみましょう。
楽しい文化祭にしましょうね。