世の中、技術の進化と共にちょっと前よりも便利なものが増えてきました。
「どんなものでも便利なものの方が絶対に良い!」と思う人も多いかと思いますが…
実は、少し不便なことの方が面白いこともあるかと思います。
私は、学生時代からカメラを使って写真を撮るのが好きです。
最初は「写真なんてスマホで撮れば十分」「写真なんて記録にすぎない」「カメラなんて重い物を出かけるときに持ち歩くなんて大変だろう」と思っていました。しかし、ふとしたきっかけでカメラを触り、写真を撮り始めたところ、気が付いたらどっぷりとカメラ沼にハマってしまいました…
スマホならば、AI技術の発達によりどんな状況であったとしても、シャッターボタンを1つ押せば綺麗な写真が撮れます。しかし、カメラの場合は撮影する状況から適切なレンズを選び、レンズの絞り値、シャッター速度、ISO感度、露光量、色温度などを設定して、撮りたいもの(被写体)にピントが合うようにして撮影をしなければならない。しかも、設定を大きく間違えると、撮った写真が全て黒くなったり(黒潰れ)、白くなったり(白潰れ)、ピンボケをしてしまい、写真として全く意味がないものになってしまう…
これだけ聞くと「何故、設定が面倒くさくて、撮影のミスが起こる可能性があるカメラを使って写真を撮るのか?」と思う人がいるかもしれない。
しかし、この欠点に思えるような部分がカメラを使って撮影することの面白い部分であると私は思っている。
設定すべきことが多いのは、その分だけ自由度が高いということである。撮影者によって個性を出せる部分である。同じ被写体を同じ画格で撮影したとしても、撮る人が違えば明暗やピントなどが異なり表現の方法が変わる。撮影のミスが起こる可能性があるということは、綺麗に撮れたときの喜びが大きい。最初のうちは綺麗に撮影できないことも多いが、バチっと初めて綺麗に撮影をできたときの喜びはスマホで何気なく撮影しているときには感じられないものがある。
カメラに興味が出たけど、値段が高いからちょっと手が出ない…という人は使い捨てカメラ(フィルムカメラ)を使ってみたらいかがでしょうか?
27枚しか撮れないという制約、現像するまでどのような写真になっているか分からないドキドキ感などスマホでの撮影では感じられないとこが感じられるので、オススメです。
これから芸術の秋ということで、皆さんもカメラを持って出かけてみたらいかがでしょうか?