年が明けて三学期が始まると、これまでと校内の雰囲気が大きく変わっていることに気付きます。高校3年生の生徒は通常授業がなく、水曜日のみの登校となります。本校では高校3年生のHR教室のほとんどが1階にあるため、前を通ることが多く、がらんとした教室や静まり返った廊下を見ると『あぁ、三学期かぁ・・・』と少し寂しい気分になります。現3年生はスポーツコースがあり、特に男子校然とした活気のある学年です。
もう過去のことになりつつありますが、『脱コロナ世代』として、入学以来、ほぼ通常の高校生活を送り、1年生・2年生の後輩達を引っ張ってきてくれた3年生が不在となると、校内の雰囲気が変わるのも当然ですなのですが、やっぱり寂しいものです。
そのような三学期ですが、登校している三年生もいます。一般受験で大学入試に挑むため、直前講習に参加したり、教室・図書室で自習をしている三年生です。推薦入試も受験ではありますが、やはり年が明けて一般受験が近づいてくると『受験シーズン到来!』という雰囲気になり、緊張感が高まってくるような気がします。
恐らく、クラスメイトや他校の友人には、推薦入試を終え、羽を伸ばして残りの高校生活をエンジョイしている人もいるでしょう。その姿を横目に、合格を勝ち取るために受験勉強を継続するには、強い意志と信念が必要だと思います。私が受験生だった頃は、とにかく机に座ってしまえば、勉強をするしかありませんでしたが、そんな“大昔”と違い、現在では受験生の心を揺さぶる誘惑が溢れています。『今の時代に受験生だったら、絶対にダメだった』と、最近は特に思います。
それだけに、数えきれないほどの、恐らく私には想像できないほどの強烈な誘惑を断ち切って、受験勉強に打ち込んでいる姿を見ると、本当に頭が下がります。
『頑張れ!頑張れ!頑張れ』