例年、高校二年生三学期の「文学国語」の授業では、「ビブリオバトル」を開催しています。聴衆が一番読みたくなる本をプレゼンした人が、「ビブリオバトル」の勝者となります。司会もタイムキーパーも投票も生徒が行ってくれているので、教員としては評価をしながらも聴衆の一人として楽しませてもらっています。
「ビブリオバトル」の興味深い点は、読んで面白い本を持ってきたからといって勝者になるわけではないということです。多くの人が好奇心をそそられる本を選ぶ「選書」、相手に効果的にその本の面白さを伝える「プレゼンテーション能力」、質問にうまく受け答えするための「対応能力」など、多くの要素が重要となってきます。
生徒のプレゼンテーションには、毎年驚かされます。
「こんな本が世にあったのか!」
「どこでそんなプレゼン力を学んだんだ?!」
「普段はおちゃらけているのに、そんな本を読んだりするのか!」
「授業内ではあまり発言しないのに、発表になると別人のようにしゃべり始めた!」。
今年はどんなバトルが繰り広げられるのか、楽しみにしています。